管理者として思うこと
フットワーク軽く、そして常に状況を把握しておくこと
ご利用者さんのところに軽快な足取りで向かう後ろ姿が印象的。
―梅田さんがご利用者さんと接するときに心がけていることってありますか?
『ぱーとなー』では、自立支援にも重点を置いています。本当に出来ないところは手助けするけれど、出来ることは一緒にやりましょう、って生活のなかでのリハビリを促すようにしています。あとはご利用者さんに元気になってもらえるよう、私が明るくいることですね。よく「元気だけが取り柄の梅田です」って冗談交じりに言ってます(笑)。
ご利用者さん宅への移動手段は自転車。梅田さんのは電動つき(笑)。
―気持ちが明るくなると自然と体も元気になったりしますものね。
そうですね。ただ年齢とともに身体機能が低下していくことはどうしてもあらがえないと思うんですよ。そこを、いかに手助けして現状維持するかも私たちヘルパーの腕の見せ所だと思います。あとは、私が来ることでご利用者さんに「安心できる」とか「楽しかったわ」と思ってもらえれば幸せですね。
元気な声で話しかける梅田さんを見てご利用者さんも何だか嬉しそう。
―ご利用者さんにそう思ってもらうことこそ、この仕事の醍醐味でもありますよね、きっと。サ責であり、まだまだ現場にも顔を出していらっしゃる梅田さんですが、管理者でもあるわけで・・・。業務的にすごく大変ではありませんか?
サ責になったときはそこまで感じなかったのですが、管理者になったら業務量が増えるのはもちろん、ヘルパーをきちんとまとめなければいけないという重責もすごく感じました。ヘルパーだけでうちは53人いて、利用者担当制なので、それぞれご利用者さんがどんな状況なのか把握していなければなりません。そういう意味では毎日身がひきしまる思いです。
『ぱーとなー』のヘルパーさんはご利用者さん担当制です。
―ご利用者さんも147人と、かなり大所帯ですよね。そこを仕切っていくのは本当に大変だと思います。
そうですね。ただうちの事業所のよいところはこれだけ人数がいても連携はきちんと取れていることです。誰かしらに報告がいくのでご利用者さんに迷惑をかけたことはないですね。困ったことがあったらみんなきちんと伝えてくれますし。
―例えば、そんな困ったことやご利用者さんの状況で「こうした方がいいと思うんだけれど・・・」という意見や相談が梅田さんにあった場合はどうされているんですか?
同じ事業所内にいるケアマネにすぐ相談します。そうすると「そっかぁ。じゃあこうしてみる?」って解決するための前向きな話し合いができるんです。うちのケアマネはみんな現場あがりなので、きちんと聞く耳を持ってくれる。現場の状況を理解してくれるのがすごく有難いですし、この事業所の強みでもあると思います。とにかくみんなフットワーク軽いですよ。