介護というお仕事をはじめて
やればやるほど好きになっていきます。
事務所は多くの人で賑わうショッピングモール内アステ川西5F。
―森重さんがこのお仕事に就くきっかけは?
20歳の頃、大病を患い3年ほど闘病生活を送っていました。そこで出会った相談員の方がすごく優しい方で。どんな小さな悩みでも親身に話しを聞いてくださる憧れの存在でもありました。だんだんと体調が良くなってきた時、その方に「仕事はどうする?」と聞かれたんです。「コンビニでバイトでもしようかな」と答えたその瞬間、名札に書かれた「社会福祉士」の「福祉」という文字が目に飛び込んできて、これだ! と思いました。素直にやってみたいな、と。
介護の仕事が「好きすぎる」とおっしゃる森重さん。瞳の奥には闘志がみなぎっています。
―その方の存在が森重さんのなかですごく大きかったのでしょうね。
そうですね。その方がいなかったらまだ治っていなかったかも…と思えるほどに、心の支えになってくれた方でした。そこでまずは、ヘルパー2級を取得するための学校探しを。「自分が調べた講座の値段が高くて迷っている…」と相談したら、プラスワンケアサポートの広告切り抜きがスッと出てきたんです。自分がどんなことで悩んでいるのかを事前に察知して、安くて良いところを探してくれていたようで。本当に感謝ですよね。
事業所専用の車は事業所から少し離れた場所に。
―それで、プラスワンケアサポートの講座を受講して?
はい。すごく分かりやすくて。修了後そのまま登録ヘルパーになり、最初は週に1回1~2時間からスタート。徐々に回数を増やして…という感じです。
ご利用者さん宅のチャイムを押すと、元気スイッチが入るそう。家に入る時は最大限の明るさと笑顔で。
―実際お仕事をされてみてどうでしたか?ご利用者さんとの関わり合いなど。
介護って「大変」なイメージがあるでしょ?でも自分は、大変と感じたことは一度もないです。自分を待ってくれているご利用者さんがいて、笑顔になる瞬間とか、やりがいがあるなぁと。むしろ、やればやるほど好きになっていってますね。
生活援助の1つ、お掃除が終わったばかりのヘルパーさんをキャッチ。
―ご利用者さんのなかでも一癖ある方とかいらっしゃると思いますが、どんな風に対応を?
確かに癖はあるんでしょうけれど、無意識にそうと思わないようにしていますね。その方の一番いい所を見るようにして、他の悪い所は打ち消してしまう。例えば、口が悪い方でも、最後帰る時に「ありがとうな。今日来てくれて」と言ってもらえれば、苦ではないんです。だから常にいい所探しですね。
―では、特にケアを通して「辛い」と感じることもなく?
「辛い」というのとはまた違いますが、やはりご利用者さんがお亡くなりになった時は「ちゃんと寄り添えたかな」「もっと出来ることがあったんじゃないかな」と思い返し、深く考え込みます。でも、それが次に頑張る原動力になって、自分が成長するきっかけにもなっている気がします。後は、とにかく体当たり! 当たって砕けても、また元に戻ればいいかなって思います。