改正障害者総合支援法　通過型GHで相談や援助

2023/06/29 ・厚労省 政省令案の大枠提示 　厚生労働省は23日、来年4月に施行予定の障害者総合支援法改正法による改正事項について、詳細を定める政省令案の大枠を、社会保障審議会障害者部会に示した。障害者が少人数で生活するグループホームで生活しながら、一人暮らしに向けた金銭管理や家事などの練習を行うための新類型「通過型」については、委員からは地域生活支援拠点との連携や、精神保健福祉士などの配置を求める声が挙がった。政省令案は今後、障害福祉サービス等報酬改定検討チームで議論し、年度内に発出する方針。 （以下略）

急性期病棟に介護職配置を　寝たきり防止にケアが必要

2023/06/29 ・日慢協・橋本康子会長に聞く 　「病院にも介護専門職の配置を」。　官民の15病院団体で構成する日本病院団体協議会（日病協）は今年3月、厚生労働省に対する2024年度診療報酬改定の要望書に、こう盛り込んだ。厚労省の同時改定に向けた医療・介護関係者の意見交換会でもテーマとされている論点だ。一方、病院で介護職配置が基準化されれば、介護人材不足に拍車がかかると懸念する介護事業者もある。病院側の狙いは何か。日病協の構成団体で、以前から病院に介護職を配置し、要介護者を減らす必要があると訴えてきた日本慢性期医療協会の橋本康子会長に聞いた。 （以下略）

介護支援専門員協会　柴口会長が4期目

2023/06/29 ・組織強化や質向上を強調 　日本介護支援専門員協会は25日、今年度の社員総会を都内で開催し、会長や理事の選任を行った。会長の立候補者は柴口里則氏のみで、代議員の投票で賛成多数により再任された。常任理事の顔ぶれも新任は2人でほぼ変わらず、無風の中の4期目スタートとなった。 （以下略）

誤嚥性肺炎ゼロプロジェクト　特養くわのみ荘 グランプリ受賞

2023/06/29 ・クロスケアデンタル主催 　高齢者の誤嚥性肺炎ゼロを目指し、介護職による口腔ケアの普及に取り組んでいるクロスケアデンタル（福岡市、瀧内博也代表取締役）は27日、同社の誤嚥性肺炎ゼロプロジェクトに参加し、実績を上げた介護事業所や職員を表彰する「ゼロプロアワード2023」を、オンラインで開催した。誤嚥性肺炎による入院の減少や口腔機能評価など、客観的な基準により最も優秀な成績を上げた社会福祉法人青山会特別養護老人ホームくわのみ荘が総合グランプリを受賞した。 （以下略）

認知症基本法が成立

2023/06/22 ・衆参で全会一致 　認知症の人の意思や尊厳を尊重する共生社会の実現の推進を目的とする「共生社会の実現を推進するための認知症基本法」が14日、参院本会議で全会一致で可決、成立した。認知症の人が尊厳や希望を持って暮らせるよう、認知症施策を総合的・計画的に推進する。 （以下略）

新基本法施行に向け今後の課題明らかに

2023/06/22 ・日本老年医学会 認知症テーマにシンポ 　日本老年医学会や日本ケアマネジメント学会など７学会は16日から3日間、第33回日本老年学会総会（大会長＝大内尉義虎の門病院顧問）を横浜市で開催した。日本老年医学会認知症対策小委員会企画のシンポジウム「認知症施策推進大綱の中間評価を踏まえて老年医学会はいかに関与すべきか」では、厚生労働省老健局認知症施策・地域介護推進課の和田幸典認知症総合戦略企画官が、現行の認知症施策推進大綱の期間終了をめどに、国会で成立したばかりの新たな基本法に基づく計画への切り替えを行うという見通しを示した。 （以下略）

使い放題制のタクシーを余暇でも利用し外出促進

2023/06/22 ・高齢者向けデマンド交通でシンポ 　運輸総合研究所（東京都港区、宿利正史会長）は7日、デマンド交通シンポジウム「高齢者等がマイカーに替えて利用できる自由度・利便性の高い移動手段を考える」を都内で開催した。デマンド交通やオンデマンド交通は「利用者の予約（要求）に応じて経路や時間を決める乗り合い交通」を意味する。自治体や企業の取り組み事例報告と、議論が行われた。 （以下略）

声を聴きたい　若手声楽家、老人ホームに入居

2023/06/22 ・藤田 彩歌 さん　イタリア・シニアの自由な日常 　「マクベス」「アイーダ」「椿姫」。数々のオペラの名作を世に送り出してきた、作曲家ジュゼッペ・ヴェルディ（1813-1901年）。音楽以外にも様々な事業に手腕を発揮した彼は晩年、高齢者施設を建設する。その名は「音楽家のための憩いの家」。通称「カーザ・ヴェルディ」。声楽家・メゾソプラノ歌手の藤田彩歌さんは2016年にイタリアに留学、その間、カーザ・ヴェルディに居を定めた。施設は90年代以降、若手音楽家にも門戸を開いたからだ。一流音楽家のレッスンとアドバイスを受けながら、音楽修業に励む日々。帰国後、藤田さんは『カーザ・ヴェルディ：世界一ユニークな音楽家のための高齢者施設』を記した。日本とイタリアの高齢者施設の違いを藤田さんに聞いた。 （以下略）

特定技能2号に9分野追加　政府閣議決定

2023/06/15 ・介護は対象とせず 　政府は9日、熟練した技能のある外国人労働者が取得できる在留資格「特定技能2号」の対象分野を、現行の2分野から11分野に拡大することを閣議決定した。経済界などが現在1号として受け入れている外国人の雇用継続のため拡大を求めていた。省令・告示改正案のパブリックコメントを経て、施行の予定。2号となる技能水準を確認するための技能試験は、秋ごろから実施の予定だ。 （以下略）

介護DBオープンデータ施設別の認定情報追加へ

2023/06/15 ・厚労省 11月ごろ公表 　厚生労働省は12日、匿名介護データの第三者提供の可否について検討を行う社会保障審議会介護保険部会の「匿名介護情報等の提供に関する専門委員会」を開催し、介護DBオープンデータについて議論した。 （以下略）

ひきこもり支援　担当職員の養成研修拡充

2023/06/15 ・厚労省 相談や居場所づくり推進 　厚生労働省は5月26日、「ひきこもり支援における居場所の設置と自治体間連携」をテーマに、市区町村職員向けのセミナーを開催した。15～64歳のひきこもりは現在、約146万人に上り、行政による支援が求められている。厚労省社会・援護局地域福祉課の北尾暢秀課長補佐は、今年度から、自治体で支援を担当する職員向けの研修を拡充するとして、受講を呼び掛けた。 （以下略）

施設でも 化粧を楽しみ 人生を楽しむ職員が施せるメイクやスキンケア

2023/06/15 ・インタビュー ◎ 藤間 勝子 さん 　国立がん研究センター中央病院・アピアランス支援センター・藤間勝子センター長は、がん治療による脱毛や肌の変化、手術などによる身体の部分的な欠損などに悩む人に対して、院内でケアを行っている。その一方で個人として取り組んでいるのが、高齢者・障害者施設の利用者に行う化粧を使ったボランティア活動だ。藤間さんが行っているメイクやスキンケアのいくつかは、難易度が低く介護施設の職員でも実践できる。ぜひ、利用者に施してみてはいかがだろう？ （以下略）

管理者の兼務範囲拡大を

2023/06/08 ・規制改革推進会議答申 　政府の規制改革推進会議は1日、「転換期におけるイノベーション・成長の起点」と題した答申をまとめた。介護分野では、柔軟な働き方で介護人材を確保する観点から、各サービスの運営基準で定められている人員配置基準の緩和や、報酬上の常勤・専任要件の見直しなどを2024年度同時報酬改定に合わせ実施するよう求めている。 （以下略）

参入促進を阻むのは「報酬の低さ」ガイドライン策定求む声も

2023/06/08 ・厚労省総合事業の見直し検討会 　厚生労働省は5月31日、介護予防・日常生活支援総合事業の充実に向けた検討会（座長＝粟田主一東京都健康長寿医療センター研究所副所長）を開催し、論点の筆頭に挙げられている「多様な主体の参入促進」に向けて課題を把握するため、事業者団体や民間企業、地方自治体などのヒアリングを開始した。 （以下略）

厚労省実証 3・25対1に効率化　基準緩和改めて提案

2023/06/08 ・SOMPO HD遠藤オーナー 　SOMPOホールディングスは2日、記者説明会を開催し、昨年度厚生労働省の事業として実施した実証事業の結果を公表した。SOMPOケアの介護付きホームにテクノロジーや介護助手などを導入して、業務の見直しを実施した結果、実質3対1以下の人員配置にした場合も介護現場に悪影響がないことが実証できたとして、現在一律に定められている人員配置基準の緩和を提案した。基準緩和による介護報酬引き下げは「あってはならない」と行政をけん制したが、現実には人員を加配している施設であっても3対1以上の評価は行われていない中で、3対1以下の数字が示されれば、報酬引き下げの口実を与えることになる。1事業者12施設の実証で「影響なし」とされただけでは根拠として不十分だ。 （以下略）

床ずれ・拘縮・円背に対応したクッション

2023/06/08 ・イノアックリビング 　イノアックリビング（品川区、神谷秀幸社長）は、床ずれ・拘縮・円背などに対応したクッション「サポティクッション」を発売した。 （以下略）

厚労相、介護報酬増額に言及

2023/06/02 ・経済財政諮問会議 骨太の方針議論で 　内閣府は5月26日、経済財政諮問会議を開催し、医療・介護・少子化対策など社会保障制度改革を焦点に、「経済財政運営と改革の基本方針」（骨太の方針）について議論した。少子化対策の強化を柱の一つに据えた骨子案も示した。 （以下略）

介護報酬引き上げ、慎重に財政審建議

20203/06/02 ・歳出改革断行で少子化財源 　財務省の財政制度等審議会（会長＝十倉雅和経団連会長）は5月29日、政府が来月にもとりまとめる来年度予算編成の基本方針「骨太の方針」に向けた建議「歴史的転機における財政」をとりまとめた。診療報酬・介護報酬改定は、引き上げの必要性を慎重に議論するよう求めている。 （以下略）

少子化対策を理由に医・介財源を削るな

2023/06/02 ・12団体が合同声明 　日本医師会（文京区、松本吉郎会長）など医療・介護関連12団体は5月25日、「医療・介護における物価高騰・賃金上昇への対応を求める合同声明」を発表した。こども・子育て、少子化対策の財源確保のため、診療報酬・介護報酬の抑制などを求める意見に対し、「少子化対策は大変重要な政策だが、病や障害に苦しむ方々のための財源を切り崩してはならない」と訴えている。 （以下略）

中部地域最大の福祉展盛況裏に終了

2023/06/02 ・ウェルフェア2023 　中部地域最大の福祉・医療・健康の総合展「ウェルフェア2023」（主催：名古屋国際見本市委員会・名古屋産業振興公社ほか）が5月25日から3日間、名古屋市の吹上ホールで開催され、100社・団体が出展し、6972人が来場し、盛況裏に終了した。 （以下略）